核融合で作られる金とビットコイン

核融合で錬金術が現実に!?金の希少性神話が崩れるとき、ビットコインという選択肢

現代の錬金術師たちが水銀から金を作り出す時代がやってきた

こんにちは、アールグレイです。

 

錬金術って覚えてますか?

中世の人たちが必死になって金を作ろうとしていたアレです。

「そんなの無理に決まってるじゃん」って思ってた僕らの常識が、今まさに覆されようとしているんです。

2025年7月17日、カリフォルニアのスタートアップ「Marathon Fusion(マラソン・フュージョン)」が、核融合反応を使って水銀から金を作り出す技術を発表したんです。

しかも、年間5トンも作れちゃうっていうから驚きです。

元SpaceXのエンジニアが創業したこの会社、すでに590万ドルの投資と400万ドルの政府助成金をゲットしてるんですよ。

本気度が違いますね。

 

どうやって水銀が金になるの?現代錬金術のカラクリ

仕組みはこうです。

核融合炉で重水素とトリチウムを反応させると、めちゃくちゃ高エネルギーの中性子が出てきます。

この中性子を水銀198にぶつけると、水銀197になって、約2.7日後には金197に変わっちゃうんです。

「えっ、そんな簡単に?」って思うでしょ?

実は1980年代にアメリカの研究所で実験されてたんですけど、当時は数十億円かけて、耳かき一杯分くらいしか作れなかったんです。

完全に赤字ですよね。

でも、Marathon Fusionのすごいところは、核融合発電のついでに金を作っちゃうってところ。

電気を作りながら金も作る。

一石二鳥どころか、まさに現代の錬金術です。

ただし、ちょっとした問題が...。

できた金は放射性物質を含んでるので、17.7年間寝かせないと使えないんです。

ワインみたいに熟成が必要なんです。

 

金の希少性って本当?地球と宇宙の金事情

ここで、ちょっと金の希少性について考えてみましょう。

実は、人類がこれまでに掘り出した金の総量は約21万6,265トン。

地球に残ってる金の埋蔵量は約5万9,000トンです。

つまり、すでに78-79%の金を掘り尽くしちゃってるんです。

このペースだと、あと20年くらいで枯渇する計算になります。

 

「じゃあ、やっぱり金は希少じゃん」って思うかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。 

実は海水の中には約2,000万トンもの金が溶けてるんです。

ただ、濃度が薄すぎて今の技術では採算が取れないだけ。

技術が進歩したら、海が巨大な金鉱になる可能性があるんです。

 

さらに驚くのが、宇宙の話です。

小惑星「16プシケ」って知ってますか?

直径220kmのこの小惑星、鉄とニッケルの塊なんですけど、金やプラチナも含まれてるんです。

その価値、なんと1000京ドル!

世界経済の1356倍ですよ。

もはや意味不明な金額です。

NASAは2023年に探査機を打ち上げて、2029年に到着予定です。

ただし、これは純粋に科学探査が目的で、採掘計画はありません。

でも、もし将来技術が進歩して、こんな量の金が地球に持ち込まれることが可能になったら...金の価値、どうなっちゃうんでしょうね。

 

金 vs ビットコイン:希少性対決の行方は?

さて、ここで本題です。

金の希少性が怪しくなってきた今、ビットコインと比較してみましょう。

金の特徴

  • 核融合で年間5トンずつ増産可能に(?)
  • 海水から約2,000万トン採取できる可能性(ただし現状では経済的に困難)
  • 小惑星から無限に近い量が供給される可能性
  • すでに地球の埋蔵量の78%を採掘済み

 

  • 5000年の歴史がある
  • 物理的に存在する安心感
  • 装飾品や工業用途としても使える
  • 電気が止まっても価値がある
  • 誰でも理解しやすい

 

ビットコインの特徴

  • 発行上限2,100万枚は絶対に変わらない
  • プログラムで決まってるから、誰も増やせない
  • 2140年頃に発行終了予定
  • 紛失したビットコインは永遠に失われる(実質的に希少性が高まる)
  • 数学的に保証された希少性

 

  • 持ち運びが楽(スマホ一つでOK)
  • 国境を越えて瞬時に送金できる
  • 誰にも没収されない
  • 分割が自由(0.00000001BTCまで)

 

金は「物理的に希少」だと思われてきましたが、技術の進歩で「実は結構あるじゃん」ってことがバレつつあります。

一方、ビットコインは「数学的に希少」。

これは絶対に変わりません。

需要と供給の法則を考えると、供給が増える可能性がある金より、供給が固定されているビットコインの方が、希少性という点では優位かもしれませんね。

 

で、結局どっちを選ぶ?金かビットコインか

ここまで読んできて、みなさんはどう思いますか?

僕個人の意見を言わせてもらうと...うーん、難しいですね。

でも、「希少性」という観点だけで見れば、ビットコインの方が確実かもしれません。

だって、金は「作れちゃう」んですから。

しかも、宇宙には無限にありそうだし。

 

一方、ビットコインは絶対に2,100万枚以上は存在しません。

数学がそう言ってるんです。

昔、アルミニウムが金より高価だった時代があったの知ってますか?

製法が確立されて大量生産できるようになったら、今じゃ100円ショップでアルミホイルが買えちゃいます。

金も同じ運命をたどるかもしれません。

 

まとめ:価値の本質を考える時代へ

核融合による錬金術の実現は、私たちに大きな問いを投げかけています。

「価値って何?」って。

金は希少だから価値があると思ってきました。

でも、その希少性が技術によって覆されつつある今、私たちは価値の本質を見直す必要があるのかもしれません。

ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれることがあります。

でも、もしかしたら将来は「金がアナログビットコイン」と呼ばれる日が来るかもしれませんね。

 

さて、みなさんならどっちを選びますか?

伝統の金?

それとも革新のビットコイン?

 

この選択は、単なる投資の話じゃありません。

私たちが「価値」をどう捉えるか、という哲学的な問いでもあるんです。

17.7年後、Marathon Fusionが作った金が市場に出回り始めたとき、私たちの答えがどう変わっているか...楽しみです。

 

この記事を読んで、金とビットコインについて考えるきっかけになったら嬉しいです。

どちらを選ぶにせよ、大切なのは自分で考えて判断すること。

誰かの意見に流されるんじゃなくて、自分の頭で考える。

それが一番の資産かもしれません。

この記事のポイント

  • Marathon Fusionが核融合技術で水銀から年間5トンの金を生産する技術を発表。ただし17.7年の保管期間が必要
  • 地球の金の78-79%はすでに採掘済み。残り約20年で既知の埋蔵量は枯渇する可能性
  • 海水には約1,500万〜2,000万トン、小惑星16プシケには10 00京ドル相当の金が存在。技術革新で金の希少性神話が崩 壊する可能性
  • ビットコインは発行上限2,100万枚が絶対不変。プログラムで保証された希少性は金より確実
  • 価値の本質を問い直す時代。物理的希少性(金)vs 数学的希少性(ビットコイン)の選択は哲学的問題でもある

よくある質問

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