
『ビットコイン・スタンダード』でお金の真実を知った話
こんにちは!アールグレイです。
今日は、私の投資観や人生観を大きく変えてくれた1冊の本について話したいと思います。
それが『ビットコイン・スタンダード』(サイフェディーン・アモウス著)です。
正直言って、最初は「ビットコインの技術書かな?」って思ってたんです。
でも読み始めたら、これがもう...目から鱗が落ちまくりでした(笑)。
この本との出会い:世界的ベストセラーの理由が知りたかった
もしかしたら、あなたもビットコインについてはある程度理解しているつもりかもしれませんね。
「デジタル通貨でしょ?」
「ブロックチェーン技術を使ってるやつ」
そんな感じで、なんとなく分かった気になっていませんか?
実は私もそうだったんです。
正直、技術的な話ばかりだったら途中で挫折するかも...なんて思いながら手に取ったんですが、これが大間違いでした。
衝撃の第1章:お金って何?
この本、いきなりビットコインの話から始まるのかと思いきや、全然違うんです。
最初の章は「お金の歴史」から始まるんです。
貝殻、石、金属...人類がこれまで「お金」として使ってきたものの歴史を辿りながら、「良いお金の条件」を教えてくれるんです。
ここで出てくる「ストック・トゥ・フロー比率」という概念、これがめちゃくちゃ重要なんです。
簡単に言うと、
- ストック=今ある総量
- フロー=年間の新規生産量
この比率が高いものほど、良いお金になりやすいって話なんです。
例えば金は、これまで採掘された総量に対して、年間の新規採掘量がとても少ない。だから価値が安定しやすいんですね。
この時点で私は「あれ?これってビットコインの話じゃん!」って気づいたんです。
時間選好という衝撃的な概念
この本で一番衝撃を受けたのが「時間選好」(タイムプリファレンス)という概念です。
簡単に言うと、「今すぐ欲しい」のか「将来のために我慢できる」のかという話なんですが、これがお金の質と深く関係しているんです。
著者によると、
- 健全なお金(金など)→低い時間選好→長期的な投資や計画が可能
- 不健全なお金(インフレする法定通貨)→高い時間選好→今すぐ使わないと価値が下がる
この説明を読んで、もしかしたらあなたも「うわ、これ自分のことじゃん...」って思うかもしれません(笑)。
給料が入ったらすぐ使っちゃう、貯金がなかなかできない...もしそんな状況に心当たりがあるなら、それってお金の価値が下がり続けているから「今使わないと損」って無意識に感じているからかもしれないんです。
戦争とお金の恐ろしい関係
第3章の「フィアット経済の血塗られた詐欺」という強烈なタイトル...
ここでは、金本位制が崩壊してから戦争が増えた理由を経済学的に説明しているんです。
金本位制の時代は、戦争をするにも金が必要だから、無制限に戦争を続けることができなかった。
でも、紙幣を好きなだけ刷れるようになったら...
この章を読んで、お金の仕組みが社会全体に与える影響の大きさに震えました。
ビットコインは「デジタルゴールド」
そして、ようやく後半でビットコインの話が出てくるんですが、ここまでの歴史と経済学の話を踏まえると、ビットコインの革新性がよく分かるんです。
ビットコインの特徴
- 供給量が2100万BTCで固定(究極のストック・トゥ・フロー比率)
- 政府や中央銀行が操作できない
- デジタルなので輸送や保管が簡単
- 分割可能(0.00000001BTCまで)
つまり、金の良いところを全部持ちながら、金の欠点(重い、分割が難しい、真贋の確認が必要)を克服しているんです。
だから「デジタルゴールド」って呼ばれるんですね。
マイニングの電力消費は無駄じゃない!
私が抱いていた「環境に悪い」という疑問にも、この本は明快に答えてくれました。
ビットコインのマイニングに使われる電力は「無駄」じゃなくて、それこそがビットコインのセキュリティを保証しているんです。
金を採掘するのにもエネルギーが必要なように、価値あるものを作り出すにはコストがかかる。それが自然の摂理なんだって。
この説明を読んで、「なるほど!」って膝を打ちました。
読後の変化:投資観が180度変わる
この本を読み終えたら、投資に対する考え方も大きく変わるはずです
く変わるはずです。
読む前
- 短期的な値動きばかり気にする
- すぐに利益を出したいと焦る
- ビットコインは投機だと思っている
読んだ後
- 長期的な価値保存を重視するようになる
- 時間選好を下げることを意識するようになる
- ビットコインは「健全なお金」だと理解する
特に「時間選好」の概念は、投資だけじゃなくて人生全般に応用できる考え方だと思います。
こんな人に読んでほしい
この本、特にこんな人におすすめです。
1. ビットコインに懐疑的な人
歴史と経済学の観点から理解すると、見方が変わります。
2. 投資で短期的な利益ばかり追求している人
時間選好の概念を理解すると、長期投資の重要性が腑に落ちます。
3. お金の仕組みに興味がある人
貨幣の歴史から現代の金融システムまで、体系的に学べます。
4. 経済学に詳しくない人
意外かもしれませんが、難しい数式とかは出てきません。
歴史のストーリーとして読めるので、経済学の知識がなくても大丈夫です。
読む時のアドバイス
実際に読んでみて、いくつかアドバイスがあります。
1. 最初の歴史パートを飛ばさない
ビットコインの話が出てくるまで長いんですが、この部分が本当に重要です。
ここを理解すると、後半のビットコインの革新性がよく分かります。
2. メモを取りながら読む
特に「ストック・トゥ・フロー比率」「時間選好」などのキーワードは、メモしておくと理解が深まります。
3. 批判的に読むことも大切
著者は明らかにビットコイン推しなので、すべてを鵜呑みにせず、自分で考えながら読むことが大切です。
日本語版について
この本の日本語版は『ビットコイン・スタンダード:お金が変わると世界が変わる』というタイトルで、274ページの大作です。
翻訳もしっかりしていて読みやすいです。
まとめ:お金の真実を知る旅へ
『ビットコイン・スタンダード』は、単なるビットコインの解説書じゃありません。
お金の歴史を通じて、
- なぜ今の経済システムに問題があるのか
- なぜビットコインが生まれたのか
- これからお金はどうなっていくのか
を深く理解できる本です。
正直、この本を読む前と後では、世界の見え方が変わりました。
毎日使っているお金について、こんなに知らないことがあったなんて...
もし、あなたも
- ビットコインの本質を理解したい
- お金の仕組みを深く知りたい
- 長期的な資産形成を考えたい
と思っているなら、ぜひ読んでみてください。
私はこの本のおかげで、お金に対する不安が減り、将来に対する希望が持てるようになりました。
きっとあなたにも、新しい発見があるはずです。
本当に読む価値のある一冊です。
お金の真実を知る旅に、一緒に出かけませんか?
この記事のポイント
- ✓貨幣の歴史を通じてビットコインの革新性を理解できる
- ✓ストック・トゥ・フロー比率から見るビットコインの希少性
- ✓時間選好の概念が投資や人生に与える影響
- ✓なぜビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれるのか
- ✓健全な貨幣(Sound Money)が社会に与える影響
よくある質問
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