Coinbase DEX統合

CoinbaseがDEXと統合!数百万種類のトークンが取引可能に。暗号資産取引の新時代が到来

こんにちは、アールグレイです。

 

2025年8月8日、Coinbaseが重要な発表を行いました。

ついにDEX(分散型取引所)との統合を開始するというのです。

「え、CoinbaseでDEX?どういうこと?」

そう思った人も多いんじゃないでしょうか。

これまで約300種類の厳選されたトークンしか扱ってこなかったCoinbaseが、一気に数百万種類のトークンを取引可能にするって言うんです。

しかも、ユーザーはアプリを離れることなく、使い慣れたインターフェースのまま、新しく生まれたトークンまで即座に売買できるようになる。

これ、暗号資産取引の歴史が変わる瞬間かもしれません。

今日は、この革命的な変化について、詳しく解説していきます。

 

なぜCoinbaseがDEXと手を組んだのか

まず、CoinbaseがなぜDEXとの統合に踏み切ったのか、その背景から話しましょう。

Coinbaseは世界最大級の暗号資産取引所ですが、実は最近、取引量の減少に悩んでいました。なぜか?それは、ユーザーが新しいトークンを求めてDEXに流れていたからです。

 

DEXでは、誰でもトークンを発行でき、すぐに取引を開始できます。一方、Coinbaseのような中央集権型取引所(CEX)では、厳格な審査プロセスがあり、新しいトークンが上場するまでに何ヶ月もかかることがありました。

 

その結果、面白いプロジェクトや話題のミームコインを早く手に入れたいユーザーは、UniswapやAerodromeといったDEXに直接アクセスするようになったんです。

CoinbaseのCEO、ブライアン・アームストロングは、この状況を打破する必要がありました。そして出した答えが「CEXとDEXの融合」だったのです。

 

「ユーザーがDEXに行くなら、CoinbaseがDEXを取り込んでしまえばいい」

シンプルですが、革命的な発想です。

 

どんな仕組みなの?技術的な側面

では、実際にどのような仕組みで動いているのか、技術的な面から見てみましょう。

CoinbaseのDEX統合は、主にBase(Coinbaseが開発したEthereumのレイヤー2)上で動作します。ユーザーがCoinbaseアプリで取引を行うと、バックエンドでは以下のような処理が行われます。

 

まず、DEXアグリゲーターが複数のDEX(UniswapやAerodromeなど)の流動性プールをスキャンし、最も有利な価格を見つけ出します。これは0xや1inchといった既存のアグリゲーター技術を活用しているようです。

 

そして、ここが重要なポイントなんですが、ユーザーはガス代(ネットワーク手数料)を支払う必要がありません。Coinbaseがガス代を全額負担してくれるんです。

「え、でもDEXってウォレットの準備とか面倒じゃない?」

 

その心配も無用です。Coinbaseアプリに内蔵されたセルフカストディ型ウォレットが自動的に使われるので、MetaMaskなどの外部ウォレットを用意する必要はありません。

 

つまり、ユーザーから見れば、普通にCoinbaseで取引しているのと同じ感覚でDEXの恩恵を受けられるってわけです。

 

何が変わるの?ユーザーへのメリット

この統合によって、ユーザーにはどんなメリットがあるのでしょうか。

1. 取引可能なトークンが爆発的に増加

これまでの約300種類から、理論上は数百万種類のトークンが取引可能になります。Base上で新しく発行されたトークンは、ブロックチェーンに現れてから数分でCoinbaseアプリに表示されるようになります。

話題のミームコインや、革新的なDeFiプロジェクトのトークンを、いち早く手に入れることができるようになるんです。

 

2. ガス代ゼロで取引し放題

通常、DEXで取引する際はガス代が必要ですが、Coinbaseはこれを全額負担。特にイーサリアム系のネットワークでは、ガス代が高騰することがありますが、その心配から解放されます。

小額の取引でも気軽に行えるようになるのは、大きなメリットです。

 

3. 使い慣れたインターフェースのまま

DEXの複雑なインターフェースに悩まされることなく、Coinbaseの見慣れた画面で全ての操作が完結します。DeFi初心者でも、違和感なく新しい世界に飛び込めるわけです。

 

4. 最適価格での取引

複数のDEXから最良の価格を自動的に選んでくれるので、自分で各DEXを比較する手間が省けます。大口取引でもスリッページ(価格のずれ)を最小限に抑えられます。

 

5. セキュリティ面での安心感

Coinbaseは悪質なトークンをフィルタリングする仕組みを導入しています。明らかな詐欺トークンやスキャムプロジェクトは表示されないので、初心者でも比較的安全に取引できます。

 

リスクと注意点

もちろん、いいことばかりではありません。リスクも存在します。

スマートコントラクトのリスク

DEX取引はスマートコントラクト上で実行されるため、バグやハッキングのリスクがゼロではありません。過去にもDeFiプロトコルから資金が流出する事件は起きています。

 

新興トークンの信頼性

数百万種類のトークンの中には、プロジェクトの実態が不明なものや、極端に流動性が低いものも含まれます。価格が急激に変動したり、最悪の場合はラグプル(開発者による資金持ち逃げ)のリスクもあります。

 

セルフカストディの責任

DEXで購入したトークンは、ユーザー自身のウォレットに保管されます。秘密鍵を失えば資産も失うことになり、Coinbaseでも復旧はできません。

 

規制上の不確実性

SECなどの規制当局がこの動きをどう見るかは、まだ不透明です。将来的に規制が強化される可能性もあります。実際、ニューヨーク州のユーザーは現時点でこの機能を使えません。

 

Base以外への拡張計画

現在はBase上のトークンに限定されていますが、Coinbaseは今後数ヶ月以内にSolanaへの対応を予定しています。

Solanaは独自のエコシステムを持つ高速ブロックチェーンで、多くの人気プロジェクトが存在します。これが実現すれば、SOLやSolana上の各種トークンもCoinbaseアプリから直接取引できるようになります。

さらに、その後は他のブロックチェーンへの対応も計画されており、真のマルチチェーン対応プラットフォームへと進化していく見込みです。

 

業界への影響

このCoinbaseの動きは、暗号資産業界全体に大きな影響を与えそうです。

CEXとDEXの境界線が曖昧に

これまで明確に分かれていたCEXとDEXの境界が、どんどん曖昧になっていきます。BinanceやOKXなど、他の大手取引所も追随する可能性が高いでしょう。

 

DeFiの大衆化が加速

Coinbaseの1億人を超えるユーザーベースがDEX市場に流入することで、DeFiの採用が一気に加速する可能性があります。これまでDeFiは技術に詳しい人向けのものでしたが、一般ユーザーにも身近な存在になるかもしれません。

 

Base関連トークンの急騰

実際、発表後にAERO(Aerodromeのトークン)やZORA、SKIなどのBase関連トークンが急騰しました。Base上のプロジェクトにとっては、大きなチャンスが訪れています。

 

まとめ:新時代の幕開け

CoinbaseのDEX統合は、単なる機能追加ではありません。

これは、中央集権と分散型の良いとこ取りをした、新しい取引所の形を示しています。

 

ユーザーは、CEXの使いやすさと安全性を享受しながら、DEXの自由度と多様性を手に入れることができる。まさに「Everything App」への第一歩と言えるでしょう。

もちろん、リスクもあります。新しいトークンの中には危険なものも含まれているでしょうし、規制の行方も不透明です。

 

でも、この流れはもう止められないと思います。

暗号資産取引の民主化、オンチェーン経済の発展、そしてweb3の実現。

CoinbaseのDEX統合は、その全てを加速させる可能性を秘めています。

この記事のポイント

  • Coinbaseが2025年8月にDEXとの統合を開始、数百万種類のトークンが取引可能に
  • 従来の約300種類から大幅拡大、Base上の新規トークンも数分で取引開始可能
  • ガス代はCoinbaseが全額負担、ユーザーは無料で取引し放題
  • 使い慣れたCoinbaseのUIのまま、DEXの恩恵を享受できる
  • 悪質トークンのフィルタリング機能でセキュリティも配慮
  • 今後Solanaなど他チェーンへの対応も予定、真のマルチチェーン化へ

よくある質問

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