
イーサリアム誕生10周年!「不可能を必然にする」壮大な旅路を振り返る
こんにちは、アールグレイです。
2025年7月30日、イーサリアムが誕生から10周年を迎えたんです。
そう、あのビットコインに次ぐ時価総額第2位の暗号資産で、DeFiやNFTを生み出したプラットフォームが、もう10歳になったんですよ!
イーサリアムの10周年記念ライブストリームは、世界51カ国で100以上のミートアップが同時開催されて、まさに地球規模のお祝いだったんです。
今回は、このライブストリームで語られた内容をもとに、イーサリアムの10年間の歩みと、これからの未来について振り返ってみたいと思います。
10 Years of Ethereum Livestream
10年前の今日、世界が変わった
2015年7月30日午後3時26分(UTC)、イーサリアムのジェネシスブロックが誕生しました。
これ、ただのブロックチェーンの誕生じゃないんです。
世界初の「スマートコントラクトブロックチェーン」が生まれた瞬間だったんです。
ビットコインが「デジタル通貨」だったのに対して、イーサリアムは「プログラムできるお金」を可能にしたんです。
これによって、DeFi(分散型金融)やNFT、DAO(分散型自律組織)といった、まったく新しい産業が生まれることになったんです。
驚異の数字で見るイーサリアム
ライブストリームで紹介された数字がすごいんです。
- •2300億ドル以上:イーサリアムネットワーク(L1とL2)で保護されている資産総額
- 2015年の1日あたり取引数:約9,200件
- 現在の9分間の取引:約9,200件(当時の1日分!)
- 10年間の累計取引数:数十億件
- ダウンタイム:ゼロ
特にこの最後の「ダウンタイムゼロ」っていうのがすごいんです。
10年間、16回のメジャーアップグレードを経て、一度も止まったことがないんですよ。
「不可能を必然にする」イーサリアムの哲学
イーサリアム財団のTim Beikoさんが語った言葉が印象的でした。
「イーサリアムのロードマップは、不可能に見えることを必然にすること」
実際、イーサリアムの歴史を振り返ると、このパターンの繰り返しなんです。
1. DAOの挫折と復活
2016年、最初のDAO(The DAO)がハッキングされて、1100万ETHが盗まれたんです。
これ、今のL2全体のETH保有量より多い額だったんです。
でも、この失敗から学んで、MakerDAOのような新しいDAOが生まれ、今では何千ものDAOが世界中で活動してるんです。
ウクライナDAOのように、緊急の資金調達ツールとしても使われるようになりました。
2. DeFiの進化
最初のDEX(分散型取引所)であるEtherDeltaは、正直使いづらかったんです。
でも、そこからUniswapが生まれ、今では累計3兆ドル以上の取引高を記録してるんです。
3. Proof of Stakeへの移行(The Merge)
2022年9月、イーサリアムはProof of WorkからProof of Stakeに移行しました。
これ、走行中の車のエンジンを交換するようなもので、誰もがリスキーだと思ってたんです。
でも、見事に成功して、今では世界で最も分散化されたProof of Stakeシステムになってるんです。
世界中から愛されるイーサリアム
ライブストリームでは、世界各地のコミュニティが中継でつながりました:
- トロント(カナダ)
- ブエノスアイレス(アルゼンチン)
- バルセロナ(スペイン)
- ラゴス(ナイジェリア)
- テルアビブ(イスラエル)
- ムンバイ(インド)
各地で熱狂的なファンが集まって、まるで世界規模のお祭りみたいでした。
ビルダーたちの挑戦
ライブストリームでは、3人のビルダーが登場しました。
1. People Pleaser(White Rabbit)
アニメとクリプトを融合させた革新的なプロジェクト。
NFTホルダーがストーリーの展開を投票で決められるんです。
エンドクレジットには、参加したすべてのウォレットアドレスが永久に記録されてるんですよ!
2. Umpire
セルフカストディを簡単で安全にするブラウザ拡張ウォレット。
「社会全体が自分の資金とデータを安全に管理できるようにする」っていうミッションがかっこいいです。
3. ZK Passport
政府発行のIDカードのチップを読み取って、ゼロ知識証明で年齢や国籍を証明できるアプリ。
プライバシーを守りながら本人確認ができるんです。
ヴィタリックが語る10年
ヴィタリック・ブテリンも登場して、この10年を振り返りました。
「最初の8年間は実験的でした。
とにかくいろんなことを試して、何がうまくいくか見極める時期だった」
でも今は違うみたいです。
L2の登場でスケーラビリティの問題が解決されつつあり、UXも改善されて、いよいよ本格的な採用フェーズに入ったんだそうです。
特に面白かったのは、「NFTはホワイトペーパーには書いてなかった」っていう話。
予想もしなかった使い方が生まれるのが、汎用プラットフォームの醍醐味なんですね。
これからの10年:さらなる「不可能」への挑戦
ライブストリームで語られた、今後の「不可能を必然にする」チャレンジです。
1. L1 ZK-EVM
数年前まで完全に不可能だと思われていた、リアルタイムでのイーサリアムの暗号学的証明。今では数十のチームが開発を進めてるんです。
2. グローバル経済のオンチェーン化
数兆ドル規模の資産をブロックチェーン上で管理する未来。ステーブルコインの成功を見ると、これも夢物語じゃないかもしれません。
3. 現実世界との融合
Zuzalu(ズザル)やEdge Cityのような、イーサリアムの価値観に基づいた物理的なコミュニティの構築。
まとめ:次の10年も「必然」を作り続ける
10年前、「プログラム可能なブロックチェーン」なんて誰も想像できませんでした。
でも今では、DeFiで資産を運用し、NFTでデジタルアートを所有し、DAOで組織を運営することが「当たり前」になりつつあります。
イーサリアムの本質は、単なる技術じゃないんです。
「ユーザーがデータと価値を自由に管理できる新しいインターネット」を作る、壮大な実験なんです。
そして、この実験は誰でも参加できる。
パーミッションレスで、分散型で、止められない。
次の10年で、どんな「不可能」が「必然」になるんでしょうか。
正直、めちゃくちゃワクワクしてます!
Happy 10th Birthday, Ethereum! 🎉
この記事のポイント
- ✓イーサリアムは2015年7月30日に誕生し、10年間一度も停止することなく稼働を続けている
- ✓世界51カ国で100以上のミートアップが開催され、グローバルなコミュニティの強さを示した
- ✓DeFi、NFT、DAOなど、当初は不可能と思われていた技術を次々と実現してきた
- ✓2300億ドル以上の資産がイーサリアムネットワークで保護されている
- ✓次の10年は、L1 ZK-EVM、グローバル経済のオンチェーン化など、さらに野心的な目標に挑戦する
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