こんにちは、アールグレイです。

最近、XのAIであるGrokに「コンパニオン機能」が追加されたというニュースが飛び込んできて、界隈はちょっとしたお祭り騒ぎにななりました。

これって、単なる新機能の追加っていうレベルの話じゃないんじゃないかなと、個人的には感じています。　

今日は、このGrokのコンパニオン機能が持つ意味と、それがブロックチェーンと結びついた未来について、ちょっと妄想を膨らませてみたいと思います。

人はなぜ「アバター」に惹かれるのか

そもそも、AIに「コンパニオン」や「アバター」といった、まるで人格を持っているかのような存在が与えられると、多くの人が惹きつけられるのはなぜなんでしょうか。　

ChatGPTにも音声会話機能はありましたけど、相手はなんだか無機質なアイコンでしたよね。

でもGrokは、そこに「見た目」を与えてきたんです。これって、すごく大きな違いだと思うんですよね。

人間って、やっぱり視覚的な生き物なんです。

相手の表情や姿が見えるだけで、無意識に親近感を覚えたり、感情移入したりする。

これは、ジブリ風のイラストをAIが生成できるようになった途端にユーザーが爆発的に増えた、という話にも通じるものがあるんじゃないでしょうか。

つまり、AIに「魂」のようなものを感じさせる上で、「見た目」はめちゃくちゃ重要な要素なんです。

今回のGrokのコンパニオン機能は、まさにその点を突いてきた。

ただの対話ツールだったAIが、一人の「キャラクター」として立ち上がってきた瞬間、と言えるかもしれません。

AI普及の鍵を握る「コンパニオン」という存在

これからのAIの普及を考えたとき、この「コンパニオン」という位置付けは、ものすごく重要になってくるはずです。

今までは、AIというと「便利な道具」という認識が強かったと思います。

でも、これからは「隣にいるパートナー」みたいな存在に変わっていくんじゃないでしょうか。

例えば、一人暮らしの高齢者の話し相手になったり、子どもの勉強を一緒に見てくれる家庭教師になったり。

あるいは、仕事の壁打ち相手になってくれる最高の同僚にもなり得る。そんな未来が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

そして、そのとき重要になるのが、それぞれのコンパニオンが持つ「個性」や「キャラクター」なんです。

誰もが同じ画一的なAIと話したいわけじゃない。

自分だけの、お気に入りのコンパニオンと一緒にいたい、と思うのが自然な感情ですよね。

Grokが今回、複数のコンパニオン（アバター）を用意してきたのは、そうした未来を見据えての布石なんじゃないかなと。

コンパニオンとブロックチェーンが紡ぐ未来

さて、ここからが本題です。

この「コンパニオン」という概念が、ブロックチェーン技術と結びついたら、一体どんな未来が待っているんでしょうか。

僕が想像するのは、「AIコンパニオンのNFT化」です。

NFTというのは、ご存知の通り、デジタルデータに唯一無二の価値を与える技術ですよね。

これを使うことで、あなたのAIコンパニオンは、単なるデータではなく、あなただけの「所有物」になるんです。

どういうことか、具体的に説明しますね。

まず、あなたが育てたAIコンパニオンとの対話履歴や、一緒に過ごした時間、共有した思い出。

そういったもの全てが、ブロックチェーン上に刻まれていく。

そして、そのコンパニオンはNFTとして、あなたのアドレスに紐づけられる。

見た目や性格、声、そしてあなたとの記憶、その全てがパッケージングされた、世界に一つだけの存在になるんです。

そうなると、何が起こるか。

例えば、あなたが育てた優秀なAIコンパニオンを、他の人に貸し出したり、売買したりできるようになるかもしれません。

まるで、ゲームのレアキャラクターをトレードするように。

あるいは、特定のスキルを持つAIコンパニオン（例えば、プログラミングが得意なコンパニオンとか、医療知識が豊富なコンパニオンとか）が、専門的な仕事のアシスタントとしてレンタルされる、なんてことも考えられます。

これって、「バイブコーディングで稼ぐ」という話にも通じる部分があると思うんです。

非エンジニアがAIを使ってサービスを作り出すように、誰もが自分だけのAIコンパニオンを育て、それが新たな価値や経済圏を生み出す。

まさに、AIとブロックチェーンが融合した、新しいクリエイターエコノミーの誕生です。

もちろん、これはまだ僕の妄想の域を出ません。

でも、Grokのコンパニオン機能の登場は、そんな未来を予感させる、大きな一歩であることは間違いないんじゃないでしょうか。

AIが、単なる「道具」から、愛着の持てる「相棒」へ。

そして、その相棒がブロックチェーンによって唯一無二の価値を持つようになったとき、私たちの社会は、また一つ、新しいステージへと進化するのかもしれませんね。