
Quack AI:DAOの投票を丸投げ!AIエージェントが勝手に判断してくれる時代がきた
こんにちは、アールグレイです。
皆さん、DAOの投票って参加してます?正直、めちゃくちゃ面倒くさくないですか?(笑)
提案内容を読んで、影響を考えて、投票期限までに忘れずに投票して...って、結構大変なんですよね。
実際、主要なDAOの平均投票率って8%以下なんだそうです。
つまり、92%の人は投票してないってことなんです。
そんな中、「もうAIに投票を任せちゃえば?」という発想で生まれたのが、今回紹介するQuack AIなんです。
Quack AIって何?DAOガバナンスの完全自動化を目指すプロジェクト

Quack AIは、簡単に言うと「DAOのガバナンスをAIエージェントに丸投げできるプロトコル」なんです。
従来のDAOガバナンスが抱えていた問題って、本当に深刻だったんです。
投票参加率が平均8%以下という低さに加えて、提案から実行まで数週間かかることも珍しくありませんでした。
さらに、クジラと呼ばれる大口保有者に支配されやすい構造や、技術的な提案内容が理解できないという問題、そして何より投票するのを忘れてしまうという、人間らしい問題もあったんです。
通知システムが貧弱なこともあって、多くの人が投票のタイミングを逃してしまうんですよね。
これらの問題を解決するために、Quack AIは「AIガバナンスレイヤー」として、web3全体で使えるインフラを構築してるんです。
現在、BNB ChainやArbitrum、Metis、DuckChainなど9つのチェーンに対応していて、30以上のプロトコルが導入しているみたいです。
今後はSolana、TON、Baseなどにも対応予定だそうで、本当にマルチチェーンでの展開を進めているんです。
どうやって動くの?提案から実行まで全部AIにお任せ
Quack AIの仕組みは、大きく分けて4つのステップで動いてるんです。
まず最初のステップは、提案の分析とフィルタリングです。
コミュニティから提案が上がってきたら、AIがその内容を徹底的に分析するんです。
過去の提案との重複をチェックして、無意味な繰り返しを防いだり、スパムや悪意のある提案を除外したりします。
そして、提案の影響度や重要度をスコアリングして、優先順位をつけるんです。
この分析には、NLP(自然言語処理)が使われていて、提案内容を深く理解した上で、過去のガバナンスデータと照合します。
これによって、その提案がコミュニティにとってどれくらい重要なのか、どんな影響があるのかを客観的に判断できるんです。
次のステップが、Quack AIの最大の特徴であるAIエージェントによる自動投票です。
ここがめちゃくちゃ革新的なんですが、ユーザーは自分で投票する代わりに、AIエージェントに投票を委任できるんです。
例えば、「トークン価値を希薄化させる提案には反対して」とか「主要メンバーが賛成してる提案には賛成して」みたいな感じで、自分の投票方針をAIに設定しておくんです。
技術的なアップグレードは基本的に賛成とか、トレジャリーの10%以上を使う提案は慎重に判断するとか、細かい条件も設定できます。
一度設定しておけば、あとはAIが勝手に判断して投票してくれるんです。
めちゃくちゃ楽じゃないですか?
投票が終わって可決されたら、今度は自動実行のフェーズに入ります。
スマートコントラクトを通じて自動的に実行されるので、人間のマルチシグ署名を待つ必要もないし、運営チームの承認も不要なんです。
全部自動で処理されます。
例えば、トレジャリーから資金を配分する提案が可決されたら、AIが自動的に資金を移動させるところまでやってくれるんです。
これまで数日から数週間かかっていたプロセスが、ほぼ瞬時に完了するようになったんです。
最後のステップは、フィードバックと学習です。実行後の結果をAIが学習して、次回以降の判断精度を上げていくんです。
機械学習によって、時間とともにより良い判断ができるようになるって仕組みなんです。つまり、使えば使うほど賢くなっていくってことですね。
でも、全部AIに任せて大丈夫?人間のチェックはどうなってるの?
「全部AIに任せるのは怖い」って思う方も多いですよね。実は私も最初はそう思いました(笑)。
でも、Quack AIは「AIガイド+人間の操縦」という哲学を掲げていて、重要な部分では人間がチェックできるようになってるんです。
まず、AIに委任していても、いつでも手動で介入できるようになっています。重要な投票では、AIの判断を手動で上書きすることが可能なんです。
また、重要度の高い提案については、人間の承認フローを組み込むこともできます。
つまり、AIが判断した後に、最終的に人間がチェックして承認するという二重のチェック体制を作れるんです。
さらに興味深いのが、「蒸留された人間の判断」という仕組みです。
これはVitalik Buterin氏が提唱した概念を応用したもので、ジェネシスメンバーと呼ばれる初期メンバーの判断データをAIに学習させることで、人間の価値観をAIに反映させているんです。
ジェネシスメンバーが分散型の陪審団のような役割を果たし、様々な提案や資金配分に関する質疑に回答します。
そのデータをAIが学習することで、単なるブラックボックスではなく、「人間の意図を反映した意思決定執行者」として機能するように設計されているんです。
プロジェクトの歴史:DuckChainから独立したAIガバナンスプロトコルへ
Quack AIの歴史も面白いんです。も
ともとは、Telegramユーザーをweb3に誘導することを目指したDuckChain(TONベースのEVMレイヤー2)上で生まれたプロトコルだったんです。
DuckChainエコシステムにおけるガバナンスの効率化と参加率向上を狙い、AIによる自動投票や意思決定支援を導入したのが最初の実装でした。
この段階では、DuckChainチームと密に連携し、Duckトークンの収益シェアやガス手数料分配など、独自トークンエコノミーにAI投票を組み込むことで、従来のDAOでは難しかったスピーディーかつ偏りの少ない意思決定の仕組みを実証したんです。
その結果、2万人以上のジェネシスメンバーが参加し、年間数百万ドル規模のオンチェーン収益を創出するという大きな成功を収めました。
30以上のDAO/プロトコルが導入し、9つのチェーンに対応するまでに成長したんです。
この成功を受けて、現在は独立したプロジェクトとして、マルチチェーン対応のAIガバナンスインフラを構築しています。
2025年7月には、Animoca Brands、Kenetic Capital、Skyland Venturesなどから360万ドルの資金調達も完了しているみたいです。
今後の展開:web3の「AIガバナンスOS」を目指す
Quack AIの野望はでかいんです。
単なるガバナンスツールじゃなくて、web3全体の「AIガバナンスOS」になることを目指してるんです。
2025年後半には、いくつかの大きな計画があります。
まず、$AIQトークンのローンチです。
独自トークンを発行することで、エコシステムをさらに強化していく計画なんです。
また、AIが必要な提案を自動で作成する機能も開発中です。
これまでは人間が提案を作って、AIが判断していましたが、今度はAI自身が「こういう提案が必要じゃない?」って提案してくれるようになるんです。
リスク評価も完全自動化されて、提案のリスクをAIが自動で評価できるようになります。
既存のガバナンスツールとの互換性も重要で、特にSnapshotとの統合を進めているそうです。
これによって、既存のDAOも簡単にQuack AIを導入できるようになります。
そして、自己学習型AIの導入も計画されています。
使えば使うほど賢くなるAIで、各DAOの特性や文化を学習して、より適切な判断ができるようになるんです。
開発者向けのAPIも公開予定で、他のDAOも簡単に導入できるようになります。
さらに将来的には、企業やNPOなど、クリプト以外の組織でも使えるようにする計画もあるみたいです。
つまり、DAOだけでなく、あらゆる組織の意思決定にQuack AIの技術が使われる可能性があるってことなんです。
私の感想:これ、めちゃくちゃ面白くない?
正直、このプロジェクトを知った時、「これだ!」って思いました。
DAOの投票率の低さって、本当に深刻な問題なんですよね。
せっかく分散型の意思決定システムを作っても、実際に投票する人が少なければ、結局一部の人に支配されちゃうじゃないですか。
定足数を増やせば何も決まらないDAOになるし、減らせば乗っ取りが容易になる。
このジレンマを解決する方法が、なかなか見つからなかったんです。
でも、「じゃあAIに任せちゃえば?」っていう発想の転換がすごいですよね。
最初は「AIに投票を任せるなんて怖い」って思うかもしれないけど、よく考えたら、自分が忙しくて投票できない時に、自分の価値観を理解したAIが代わりに投票してくれるって、めちゃくちゃ便利じゃないですか?
特に面白いのが、自分の好みを学習させたAIエージェントが勝手に投票してくれるっていう仕組み。
これって、単なる自動化じゃなくて、「自分の分身」を作るみたいなものですよね。
しかも、その分身は感情に左右されず、データに基づいて冷静に判断してくれる。
人間だと「なんとなく嫌だ」とか「今日は機嫌が悪い」みたいな理由で投票しちゃうこともあるけど、AIならそういうことがないんです。
これが進化していくと、DAOの運営が完全にAI化されて、人間は「最終的なチェック役」になっていくのかもしれません。
AIが提案を作り、AIが投票し、AIが実行する。人間は、その全体的な方向性が正しいかどうかをチェックするだけ。
これって、DAOだけじゃなくて、将来的にはあらゆる組織の意思決定に応用できる可能性があるんじゃないでしょうか。
企業の取締役会とか、自治体の議会とか、そういうところでもAIが意思決定を支援する時代が来るかもしれません。
まとめ:AIとDAOの融合が生み出す新しいガバナンスの形
Quack AIは、DAOガバナンスの問題を根本的に解決しようとしている革新的なプロジェクトなんです。
投票の手間を削減し、意思決定を高速化し、参加率を実質的に向上させ、データに基づく公平な判断を実現する。
これらすべてを、AIという技術を使って達成しようとしているんです。
もちろん、「AIに全部任せるのは怖い」っていう懸念もありますが、人間のチェック機能もちゃんと用意されてるし、使えば使うほど賢くなっていくっていうのも面白いですよね。
「AI自治」の最前線を走るQuack AI、今後の展開がめちゃくちゃ楽しみです!皆
さんも、もしDAOに参加してて投票が面倒だなーって思ってたら、Quack AIをチェックしてみてください。
もしかしたら、投票の概念が変わるかもしれませんよ。
この記事のポイント
- ✓DAOの平均投票率8%以下という問題をAIエージェントによる自動投票で解決
- ✓提案の分析・フィルタリング・投票・実行まで全プロセスを自動化
- ✓ユーザーは投票方針を設定するだけでAIが代わりに投票を実行
- ✓「AIガイド+人間の操縦」で重要な判断には人間のチェック機能を維持
- ✓9つのブロックチェーンに対応、30以上のプロトコルが導入済み
- ✓元はDuckChain発のプロジェクトが独立してマルチチェーン展開
- ✓2025年7月に360万ドルの資金調達を完了、Animoca Brands等が参加
- ✓将来的にはWeb3全体の「AIガバナンスOS」を目指す
よくある質問
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