
「web3」と「Web3」って違うの?大文字小文字に込められた哲学の話
こんにちは、アールグレイです。
「web3」と「Web3」って、実は違うものを指してるって知ってました?
単なる大文字小文字の違いじゃないんですよね。
これ、結構深い話なんです。
そもそも何が違うんでしょう
まず驚いたのが、これらの言葉が生まれた時期も、提唱した人も全然違うってことなんです。
「Web 3.0」という用語自体は、2006年に米ニューヨーク・タイムズのJohn Markoff記者が初めて紙面で使用したんです。
そして、ティム・バーナーズ=リーさん(World Wide Webの生みの親)が1999年から提唱していた「セマンティック・ウェブ」構想と結び付けて広まったんですね。
一方で「web3」(小文字)は、2014年にイーサリアムの共同創設者であるギャビン・ウッドさんが作った言葉なんです。
考え方としては15年も時代が違うんですよ!
これだけでも「あれ?全然違うものなの?」って思いますよね。
Web 3.0は「賢いインターネット」を目指していた
Web 3.0って、もともとは「セマンティック・ウェブ」って呼ばれていたんです。
簡単に言うと、「機械がデータの意味を理解できるインターネット」を作ろうという構想でした。
例えば、今のGoogle検索って、キーワードをマッチングしているだけじゃないですか。
でもWeb 3.0の世界では、AIが「この人は本当は何を探してるのか」を理解して、もっと的確な答えを返してくれるようになるんです。
つまり、既存のインターネットをもっと賢くしようっていう「進化」の話だったんですね。
web3は「革命」を起こそうとしている
一方、web3(小文字)は全然違うアプローチなんです。
こっちは「中央集権的な権力構造をぶっ壊して、分散型のインターネットを作る」っていう、かなりラディカルな思想なんですよ。
2013年のスノーデン事件、覚えてますか?
NSAによる大規模な監視が明るみに出た後に、「もう政府や大企業に個人情報を預けるのはやめよう」っていう動きが出てきたんです。
web3はまさにその答えとして生まれたんですね。
ブロックチェーン技術を使って、誰も支配できない、検閲されない、自由なインターネットを作ろうっていう。
これって「改良」じゃなくて「革命」ですよね。
なぜわざわざ小文字なの?
ここが面白いところなんですが、web3コミュニティは意図的に小文字を使ってるんです。
なぜかって?
権威への反抗なんですよ。
「Web 1.0」「Web 2.0」みたいな、上から目線のバージョン番号付けを拒否してるんです。
「俺たちはバージョンアップじゃない、全く新しいものを作ってるんだ」っていうメッセージなんですね。
crypto界隈って「gm」(good morning)とか、全部小文字で書く文化があるじゃないですか。
あれも同じ精神なんです。
フラットで、カジュアルで、誰でも参加できる。
でも現実は...ちょっと違った
正直に言うと、2021年のNFTバブルでweb3のイメージ、かなり歪んじゃいましたよね。
本来は「分散化」「民主化」「自由」を目指していたはずなのに...
気づいたら「NFT転売で一攫千金!」みたいな話ばっかりになってました。
OpenSeaみたいな中央集権的なマーケットプレイスが支配的になったり、VCがガンガン投資して結局また大企業が牛耳ったり。
「あれ?これって分散化じゃなくない?」って思った人、多いんじゃないでしょうか。
実際、イーロン・マスクとかジャック・ドーシーも「web3は結局VCのおもちゃだ」って批判してましたしね。
2025年、web3はどこへ向かう?
でも、最近また面白い動きが出てきてるんです。
AIとweb3の融合が本格化
2025年は、AIエージェントがブロックチェーン上で自律的に動き始める年になりそうなんです。
例えば、AIが勝手に暗号資産を管理して、最適な投資をしてくれるとか。
これってWeb 3.0の「賢いインターネット」とweb3の「分散化」が融合した形ですよね。
実世界資産のトークン化が加速
不動産とか株式とか、リアルな資産がどんどんトークン化されてます。
Standard Charteredの予測だと、2034年までに30兆ドル規模の市場になるそうです。
30兆ドルですよ!日本のGDPの6倍くらいです。
日本がweb3大国に?
実は日本、めちゃくちゃweb3に力入れてるんです。
2025年の日本のブロックチェーン市場規模は7,247億円。
8月にはJapan Blockchain Week 2025も開催されます。
政府も「web3は国家戦略だ」って言ってますし、規制緩和も進んでます。
結局、どっちが正解なの?
個人的には、どっちも必要だと思うんです。
Web 3.0的な「AIで賢くする」アプローチも大事だし、web3的な「権力を分散させる」思想も大事。
むしろ、この2つが融合していくのが2025年以降のトレンドなんじゃないでしょうか。
例えば、分散型のAIとか、ブロックチェーン上で動くセマンティック検索とか。
技術的にはまだまだ課題はありますけど、可能性はすごくあると思います。
このブログがweb3(小文字)を使う理由
実はこのブログでも、意図的に「web3」という小文字表記を採用してるんです。
なぜかって?
それは、web3が持つ「権威への反抗」「草の根運動」「誰でも参加できるフラットな世界」という理念に共感してるからなんです。
大企業や政府が決めたルールじゃなくて、みんなで作っていく新しいインターネット。
そんな世界観に、すごく惹かれるんです。
だからこのブログでは、これからも「web3」って書きます。
それは単なる表記の選択じゃなくて、「分散化」「民主化」「自由」への小さな意思表示なんです。
まとめ:大文字小文字に込められた思い
「web3」と「Web3」の違い、面白くないですか?
単なる表記の違いじゃなくて、そこには全く違う哲学と歴史が込められてるんです。
Web 3.0は「進化」を目指し、web3は「革命」を目指した。
でも最終的には、両方の良いところを取り入れた新しいインターネットが生まれるんじゃないでしょうか。
それが本当の意味での「次世代インターネット」になるはずです。
このブログも、そんな未来に向けて、小さな一歩を踏み出していきたいと思います。
皆さんは、どっちの思想に共感しますか?
それとも、全く新しい第3の道があると思いますか?
この記事のポイント
- ✓web3(小文字)とWeb3(大文字)は全く異なる概念で、それぞれ違う時代に生まれた
- ✓「Web 3.0」という用語は2006年にJohn Markoff記者が初めて使用、セマンティック・ウェブ構想は1999年から
- ✓web3は2014年にギャビン・ウッドが提唱した「分散型インターネット」の概念
- ✓小文字表記は権威への反抗と草の根運動の象徴
- ✓このブログもweb3の理念に共感し、意図的に小文字表記を採用
- ✓2025年はAIとweb3の融合、実世界資産のトークン化が加速する年
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